2011
2011.01.20
デジタルハリウッド大学大学院×映像アーティスト尾崎勝氏
【上海万博日本館映像演出プロジェクト】
立体投射映像技術を活用した映像演出を実施
日本初の株式会社による専門職大学院、デジタルハリウッド大学大学院(本校:東京都千代田区 学長 杉山知之 以下本学)では、「上海万博日本館映像演出プロジェクト」を立ち上げ、中国・上海にて2010年5月1日~10月30日まで開催され世界中より延べ7,300万人以上が来場した「上海国際博覧会」において、日本館の映像演出展示を一部担当しました。
本学は、映像アーティスト・尾崎勝氏による、立体投射映像技術(quarter Cube vision(TM))を活用した映像演出を実施、日本のクリエイティブのクオリティを世界に向けて発信するというプロモーション支援をおこないました。
上海万博日本館映像演出プロジェクト 開催報告ページ
┗http://www.dhw.co.jp/report/expo_shanghai/
具体的な内容としては、上海万博 日本館(愛称「紫蚕島」)における展示として、映像アーティスト・尾崎勝氏(TooR株式会社)による立体投射映像技術(quarter Cube visionTM)を活用した映像演出を実施。
館内展示として「ORIGAMIWALL」と題した凹凸の壁面造作に、オプティカルトリックを取り入れた映像効果により、環境保全における「人と人のつながり」の大切さを表現しました。
「都市の活力」と題した展示ゾーンにおいて、日本の若者のファッションやカルチャーを題材とした幅20m超のプロジェクション映像制作や、水資源問題展示前の看板映像演出を行ないました。
館外展示として、「カゼノシズク」と題した最大高さ3mの多数の流線型モニュメントを、「発電膜」という世界で初めての技術を採用するなど、特徴的な環境技術を使用して創られた日本館(愛称「紫蚕島」)の外池面に造作。
複雑な立体物の形に合わせて様々に変化する映像を投射し演出することで、日本館全体のテーマ「こころの和、わざの和」を直感的に表現しました。
【パビリオン展示部門にて『銀賞』を受賞!】
日本館の展示は、BIE(博覧会国際協会事務局)による敷地面積4000m2 以上の大型パビリオンの展示部門で銀賞を受賞するなど高い評価を受けました。
<パビリオン展示部門>
金賞:サウジアラビア館
銀賞:日本館
銅賞:インドネシア館
本活動を機に本学は若手クリエイターの育成とともに、多くの卒業生や在校生をはじめ、より多くの日本のクリエイターに国際プロジェクトにおける活躍の場を提供することで世界へ向けて日本のコンテンツパワーの活力を発信し、日本のコンテンツ産業の発展に貢献してまいります。
<尾崎勝(おざき・まさる)氏プロフィール>
モーションをデザインすることで質感表現をするアニメーションを得意とし、独創的な映像でVJとしてスペインのSONARやHDフォーラムなどに出演。ステージやライブで音に合わせて映像をリアルタイムに操るパフォーミングアートのパイオニア的存在である。quarter Cube vision(TM)システムの開発により、既存の平面なスクリーンではなく、立体物に正確なスキャンをし、さらにオプティカルトリックを取り入れた立体映像を演出するアート作品を展開。目の前で様々な変化が体験できる「chair」や30mの高さを超える代々木体育館などへの建造物への投射や東京コレクション演出など、今までにない空間演出家として注目を浴びている。
<本プロジェクト担当>
担当:矢野 浩二
デジタルハリウッド大学院産学官連携センター 客員教授
日本国内での地域活性プロデュースから、海外における日本文化発信による国際市民交流イベントなど、デジタルコンテンツやアートを活用した地域文化交流イベント・ビジネスモデルの企画推進により、クリエイターが創造的に活躍できる市場開発に取組む。
<デジタルハリウッド 会社概要>
会社名:デジタルハリウッド株式会社
所在地:東京都千代田区神田駿河台2-3 DH2001Bldg.
代表:代表取締役兼CEO 古賀鉄也
学長:杉山知之(工学博士)
事業内容:スクール事業、大学・大学院事業、研究
開発事業、中国語研修事業